話したくなるTHE NORTH FACEの雑学
ザ・ノース・フェイス(The North Face)にまつわる興味深い雑学
世界的に人気のアウトドアブランド、ザ・ノース・フェイス。そのブランド名やロゴ、製品には、困難への挑戦や自然への敬意が込められています。知っているとブランドへの愛着がさらに深まる、いくつかの雑学をご紹介します。
ブランド名の由来:登山が困難な「北壁」
ブランド名の「ザ・ノース・フェイス(The North Face)」は、北半球において最も登山が困難とされる山岳の「北壁」を意味します。これは、挑戦し続ける冒険心と、いかなる限界も超えていくというブランドの哲学を表現しています。
ロゴマークの秘密:世界三大北壁とハーフドーム
特徴的なロゴマークは、アメリカのヨセミテ国立公園にある有名な岩山「ハーフドーム」がモチーフです。さらに、ロゴを構成する3本のラインは、登山家にとって究極の挑戦である「世界三大北壁」(スイスのアイガー、マッターホルン、フランスのグラン・ジョラス)を象徴しています。
創業者の意外な経歴:環境保護活動家としての側面
創業者のダグラス・トンプキンスは、ザ・ノース・フェイスを成功に導いた後、会社を売却しました。そして、その巨額の私財のほとんどを南米チリやアルゼンチンでの自然保護活動に投じ、広大な国立公園を設立するなど、環境活動家として晩年を過ごしました。また、彼はパタゴニアの創業者イヴォン・シュイナードの古くからの友人でもありました。
有名製品名の由来:実在する山や場所
人気製品の名前には、実在する場所の名前が使われています。例えば、定番の「ヌプシ(Nuptse)ジャケット」は、エベレストの南西に位置する山「ヌプツェ」が由来です。また、極地探検隊向けの「マクマード・パーカ」は、南極観測隊の基地がある「マクマード湾」にちなんで名付けられました。
驚きの技術:穴が塞がる特殊素材
一部の軽量シェル製品には、生地に小さな穴が開いても、指でこすって熱を加えることで穴を塞ぐことができる「ナノキュアコーティング」という特殊技術が採用されています。アウトドアでの万が一の事態に対応する、実用的な工夫です。
日本独自の展開:ゴールドウインによる開発
日本国内で販売されているザ・ノース・フェイスの製品の多くは、日本のスポーツ用品メーカーである株式会社ゴールドウインがライセンス契約に基づき製造・販売しています。日本人の体型や気候、ファッションのトレンドに合わせた独自の製品開発が行われているため、海外の製品とは違ったラインナップも楽しめます。
まとめ
ザ・ノース・フェイスは、単なるファッションブランドではなく、その名前、ロゴ、製品の細部に至るまで、アウトドアへの情熱と哲学が深く根ざしています。これらの雑学を知ることで、製品を手に取る際や、ブランドのストーリーに触れる際に、また違った魅力を感じることができるでしょう。

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