【特産品シリーズ】近江牛の雑学

近江牛の雑学

近江牛に関する興味深いいくつかの雑学をまとめました。松阪牛、神戸牛と並ぶ日本三大和牛の一つであり、非常に長い歴史を持つブランド牛です。

1. 日本最古のブランド和牛である

近江牛は、日本で最も古い歴史を持つブランド和牛と言われています。その歴史は古く、江戸時代の1687年(貞享4年)にまで遡ります。

2. 江戸時代は「薬」として食されていた

江戸時代は公式には肉食が禁じられていましたが、彦根藩(現在の滋賀県)では例外的に牛肉の生産が許されていました。彦根藩は、牛肉を味噌漬けにしたものを「反本丸(へんぽんがん)」という養生薬(滋養強壮薬)として、将軍家や徳川御三家へ献上していたのです。これは公に肉を食べられない人たちが、薬という名目で牛肉を食すための工夫でした。

3. 近江商人の活躍で全国に広まった

明治時代になり肉食文化が解禁されると、近江商人たちが活躍し、牛を連れて東京などへ行商に赴きました。彼らによって牛肉文化が全国に広まり、近江牛の名前も知れ渡ることとなりました。

4. 琵琶湖の豊かな水と自然で育つ

近江牛の産地である滋賀県は、日本最大の湖である琵琶湖を中心とした豊かな自然と水資源に恵まれています。鈴鹿山系から流れるミネラル豊富な水と、国産麦や稲わらなどの良質な飼料が、きめ細かく柔らかい肉質とまろやかな風味を育みます。

5. 脂肪の融点が低く、口溶けが良い

近江牛の肉質は、きめが細かく、霜降り度が高いのが特徴です。含まれるオレイン酸が豊富で、脂肪の融点が低いため、口に入れるととろけるような滑らかな食感と、しつこさのない上品な甘みが広がります。

まとめ

これらの雑学を知ることで、近江牛をより深く味わうことができるでしょう。「近江牛」生産・流通推進協議会のウェブサイトでは、さらに詳しい歴史や情報が公開されています。

■参照
「近江牛」生産・流通推進協議会

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