松阪牛と特産松阪牛の雑学
松阪牛は、神戸牛・近江牛と並ぶ日本三大和牛の一つとして知られています。中でも「特産松阪牛」は、通常の松阪牛とは一線を画す、非常に希少な最高級ブランドです。ここでは、両者の違いや知っておきたい豆知識をまとめました。
松阪牛の基本定義
「松阪牛」として認められるには、以下の厳格な条件を満たす必要があります。
- 品種: 黒毛和種、未経産の雌牛であること。
- 登録: 松阪牛個体識別管理システムに登録されていること。
- 肥育区域と期間:
- 松阪牛生産区域(旧22市町村)での肥育期間が最長かつ最終であること。
- 生後12ヶ月齢までに松阪牛生産区域に導入され、導入後の移動は生産区域内に限ること。
特産松阪牛の豆知識と違い
松阪牛の公式な読み方
「まつさかうし」が公式名称
一般的には「まつざかぎゅう」と濁って呼ばれることが多いですが、三重県庁が「三重ブランド」として指定した際の公式な呼び名は「まつさかうし」です。地名の松阪市も「まつさかし」と濁りません。ただし、商標登録上はどちらの読み方も正解とされています。
究極の定義と希少性
特産松阪牛は、通常の松阪牛の定義を満たした上で、さらに厳しい追加条件をクリアした牛のみが認定されます。
特産松阪牛の定義:
『松阪牛の中でも、兵庫県産の子牛を導入し、松阪牛生産区域で900日以上肥育した牛』
この厳しい条件ゆえに生産頭数が非常に少なく、市場価値が高い「幻の和牛」と呼ばれています。
- 【令和5年度実績】:松阪牛全体の約4%
「900日以上」という圧倒的な長期肥育
通常の松阪牛の肥育期間が約700日前後であるのに対し、特産松阪牛は900日以上という和牛としては異例の長期肥育が行われます。
この長期肥育により、以下の特徴が生まれます。
- 肉眼で見えないほどのきめの細かいサシ(霜降り)
- 見た目とは逆に、まろやかでくどくない脂の旨み
- 常温で溶け出すほど脂肪融点がひときわ低く、とろけるような口どけ
- おはしで軽く切れてしまうほどの柔らかな肉質
- 甘く深みのある上品な香り
- 赤みの部分は、色味が濃く、凝縮された肉のうまみがぎっしり!

血統へのこだわり(兵庫県産限定)
松阪牛のルーツである但馬牛の血統を受け継ぐため、特産松阪牛の素牛(もとうし)は兵庫県生まれの優秀な子牛のみに限定されます。
地理的表示(GI)保護制度に登録
「特産松阪牛」は、長年にわたる独自の生産方法と品質が評価され、農林水産省の「地理的表示保護制度(GI)」に登録されています。これは、特定の地域ならではの品質を国が保護する制度です。
まとめ
松阪牛はすでに最高級和牛ですが、「特産松阪牛」は、長期肥育と血統への徹底したこだわりによって生み出される、まさに「肉の芸術品」の頂点に位置する存在です。その希少性と格別な味わいは、特別な機会にふさわしい逸品と言えるでしょう。
松阪牛・特産松阪牛に関する詳細情報は、以下のリンクから確認できます。
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