雨の日に何気なく使っている傘ですが、その原型は数千年前から存在していたといわれています。
しかも、最初から雨を防ぐ道具として作られたわけではありません。
結論:傘は「日よけ」から始まり、1928年に持ち運びやすくなった
傘の原型は、約4000年前の古代エジプトや中国などで使われていたとされています。当時の主な目的は雨よけではなく、強い日差しを防ぐことでした。
その後、防水技術の発達によって、傘は雨を防ぐ道具としても使われるようになります。
現在のような携帯しやすい折りたたみ傘につながる発明をしたのが、ドイツのハンス・ハウプトです。1928年、伸縮する軸を備えた小型の傘を考案しました。
なぜ最初の傘は日よけだった?
古代の傘は、強い日差しから身を守るために使われていました。
現在の傘よりも大きく装飾されたものもあり、王や身分の高い人を日差しから守る役割も持っていたとされています。
英語で日傘を意味する「パラソル」も、太陽から守るという意味につながる言葉です。
つまり、傘は最初から雨具だったのではなく、日よけとして生まれ、後から雨よけとしての役割を広げた道具なのです。
なぜ折りたたみ傘が生まれた?
折りたたみ傘を考案したハンス・ハウプトは、戦争で負ったけがの影響により、杖と長い傘を同時に持つことに不便を感じていたと伝えられています。
そこで、軸を短く収納でき、ポケットなどへ入れて持ち運べる傘を考案しました。
「雨が降るか分からないのに、長い傘を一日中持ち歩くのは大変」という、現在にも通じる悩みを解決するための発明だったのです。
「Knirps(クニルプス)」という名前の由来
ハンス・ハウプトが考案した小型の折りたたみ傘は、「Knirps(クニルプス)」という名前で知られるようになりました。
「Knirps」は、ドイツ語で「小さな人」や「小柄な人」といった意味を持つ言葉です。
小さく収納できる傘に合った名前だったことから、ドイツでは折りたたみ傘を連想させるほど広く知られるブランドへ成長しました。
自動開閉式の折りたたみ傘はいつ生まれた?
現在では、ボタンを押すだけで開閉できる折りたたみ傘も一般的になっています。
クニルプスによる自動開閉傘が登場したのは1965年です。
1928年に持ち運びやすくなり、1965年には片手でも扱いやすくなるなど、折りたたみ傘は時代とともに進化してきました。
長傘と折りたたみ傘はどちらを選ぶ?
| 種類 | 向いている場面 | 注意点 |
|---|---|---|
| 長傘 | 強い雨や長時間の使用 | 持ち歩くときにかさばる |
| 折りたたみ傘 | 通勤、旅行、突然の雨 | 製品によって強度や大きさが異なる |
| 自動開閉傘 | 荷物が多いときや車の乗り降り | 重量や収納時の長さを確認する |
折りたたみ傘を買う前に確認したいこと
- 傘を開いたときの直径
- 収納したときの長さ
- 本体の重量
- 傘骨の本数や素材
- 風に強い構造になっているか
- 自動開閉機能が付いているか
- 収納ケースへ入れやすいか
毎日かばんへ入れて持ち歩くなら、傘を開いたときの大きさだけでなく、収納時の長さと重量も重要です。
軽さを優先するのか、強い雨や風への耐久性を優先するのかを決めると選びやすくなります。
まとめ
傘の原型は、約4000年前に使われていた日よけまでさかのぼるとされています。
その後、雨を防ぐ道具として発展し、1928年にはハンス・ハウプトが持ち運びやすい折りたたみ傘を考案しました。
毎日かばんへ入れられる小さな傘は、一人の「杖と長い傘を同時に持ちにくい」という悩みから生まれたのです。
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